韓国からの関心、NPB4球団との交渉報道も…いまだ去就決まらぬビシエドはどうなる? 名古屋で愛された助っ人の今

中日で9年間プレーしてきたビシエド。その去就が注目されている。(C)産経新聞社
2月初旬のキャンプインからほどなく各地でオープン戦もスタート。日本球界はレギュラーシーズンの開幕に向けた準備が着々と進んでいる。
そんな中、いまだに去就が決まっていない“大物”もいる。とりわけオフシーズンから小さくない注目を集め続ける一人が、中日を退団したダヤン・ビシエドだ。
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現在35歳と決して若くはない。だが、実績は十分である。2016年に中日に入団したビシエドは、2018年に首位打者(.348)と最多安打(178)を獲得するなど主砲として活躍。また、ゴールデングラブ賞に2度(2020、2021年)も輝くなど安定した守備力も魅力だ。
日本人枠となった昨季は、1軍では15試合で打率.209、1本塁打に終わったが、2軍では72試合で打率.300、8本塁打、31打点、OPS.859をマーク。まだまだ活躍できる可能性を見せていた。
今オフ、ビシエドをめぐってはさまざまな報道が出ていた。昨年10月には、全米野球記者協会に名を連ね、中南米の野球事情にも明るいフランシス・ロメロ記者は「情報筋」から聞き得た話として「中日に復帰する予定はないが、少なくとも4つのNPBチームが交渉中だ」と伝えていた。
また、NPBでの実績を受けて韓国球界からも熱視線が注がれた。韓国メディア『IS Plus』は、「彼の中での優先順位はNPB再挑戦が上」と見立てた上で「ビシエドほどのキャリアを持つ選手は当然、こっちでも注目を集めるだろう。ただ、年齢と本人の意思が交渉のカギになる」とKBO(韓国プロ野球)リーグ球団の匿名スカウトのコメントを伝えた。