岡田監督にあって原監督に「ないもの」伝統の一戦で「見えたもの」とは
一方、敗れた巨人はちぐはぐさが目立った。先発野手全員安打の12安打を放ちながら、わずか1得点。3併殺などいい当たりが正面をつく不運もあったが、ネット上からはドラフト4位ルーキー、門脇誠の起用をめぐっても不満の声が漏れた。
「8番・遊撃」で本拠地初スタメンとなった門脇は2回無死一、三塁の好機に相手先発・西純矢のフォークに必死に食らいつき、右前適時打をマーク。これがプロ初タイムリー、初打点と記念すべき日となった。続く5回の第2打席では空振り三振に倒れ、7回の第3打席で左腕・岩貞祐太が出てきたこともあり、代打に坂本勇人を送られてしまう。結果として坂本はここで中前打を放つも、この交代シーンには「若手にチャンスを与えるなら、せめて1試合は守らせてほしい」「世代交代を進めたいのか、進めたくないのかわからない」など、長期的な展望がないといった否定的な意見も散見された。
結果としてこの試合では、信頼した選手を使い切った岡田阪神に軍配が上がった。
なかなか波に乗れない巨人は14日からゲーム差なしとなっている最下位中日と3連戦を戦う。開幕直後ながら重苦しいムードが漂っており、潮目を変える起爆剤が欲しいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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