「新たな不信感を抱いた」死闘を“演出”したルーレットが波紋 フランスの流れを生んだ革新技術に欧州記者も疑念【パリ五輪】

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 フランスの連覇で終結した決戦後、やはり論争を巻き起こしたのは、代表戦を決したデジタルルーレット方式だ。フランス柔道連盟のステファン・ノミス会長は、母国のラジオ局『RMC Sport』などで「ルーレットのボタンを押すのは我々ではない。国際柔道連盟がやっていることだ」と“不正”を否定。あくまで運が自軍に味方した結果と論じた。

 しかし、あまりにも開催国フランスにとって、都合よく出来ているフィナーレに陰謀説が渦巻いた。Xでは日本の視聴者から批判が噴出。真夜中だったにもかかわらず、「出来レース」がトレンドワード入りするほど、懐疑的な意見が相次いだ。

 試合を目の当たりにした欧州の記者からも疑問の声は上がった。地元記者のバスティアン・ブランディン氏は、「このルーレットシステムは、フランスの管理官によって操作されているのか?」と指摘。さらにポルトガルのスポーツメディア『Central do Timão』のダニエル・ケプラー記者は「どんな種類のデジタル抽選であっても、私は信頼できない」と強調し、「ルーレットシステムが、柔道というスポーツに対して私は新たな不信感を抱いた」と断じた。

 無論、最終決戦でプレッシャーをはねのけ、一本勝ちで国民の期待に応えたリネールは見事と言うほかにない。だが、地元フランスにとって、これ以上ないドラマが国際的に疑問を抱かせるものだったのも間違いない。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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