「プロ野球・新監督の1学期通信簿」下馬評を覆し大健闘を見せている監督は?
●楽天2位
38試合20勝17敗1分け
(昨年3位、貯金3)
【攻撃】
打率.273(1位)、本塁打44(1位)、得点216(1位)、盗塁27(3位)
【守備】
防御率4.16(4位)、失点165(3位)、失策22(4位)
三木イーグルスは、強力打線で開幕ダッシュに成功した。14試合目での10勝到達は、両リーグ一番乗り。走塁面の意識改革に着手し、昨季143試合でリーグワースト48だった盗塁は、今季38試合ですでに27を記録。重盗を成功させるなど、次の塁を貪欲に狙う姿勢が、攻撃力をさらに高めている。4番浅村が13本塁打、45打点でともにリーグトップと打線を引っ張る。
好調だった投手陣が7月に入って、ほころびを見せ始める。先発転向した松井に代わって4セーブを挙げていた森原が防御率9.00と乱調。抑え失敗が続いて、チームも波に乗れず7月は負け越し。ソフトバンクに首位の座を明け渡した。
首位争いする三木監督の采配もさることながら、ヤクルト時代にチームメートだった石井一GMとタッグを組み、チームとして編成面に力を入れている。オフの補強でロッテから獲得した鈴木と涌井、パドレスを退団した牧田、オリックスから加入したロメロら、新戦力が見事に力を発揮している。
シーズンに入っても補強の手はゆるめず、巨人と2つのトレードを敢行。出場機会が少ないウィーラーと池田駿を交換。左のワンポイント高梨の代わりに高田を獲得し、課題の投手陣底上げを図った。功労者だった嶋らを放出する編成方針には賛否両論でているが、メジャー流で次々と選手を動かしてチームを活性化させる石井一GMにはブレがない。
大型補強と現有戦力を融合させ、好スタートを切った三木監督の1学期評価は「4」。リリーフ陣を整備し、出遅れている岸、松井といった実績ある選手が戻ってくれば、13年以来の優勝も現実味を帯びてくる。
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