即戦力投手豊富のドラフト あえて高校生投手に行くならこの二人 未来のエース候補も
ポテンシャルを秘めた素材を一本釣りする戦略もありだろう(C)ACPHOTO
その光景はさながら「品評会」のようでした。
10月17日からの東都大学野球リーグ最終節は幹部クラスを含む12球団のスカウトが大集結。26日に行われるプロ野球ドラフト会議で1位指名が予想される逸材たちの一挙手一投足をチェックしていました。
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金の卵たちもまた、スカウト陣に最後のアピール。19日時点で1位指名を公表しているのは広島のみ。広島は青山学院大のエース・常廣羽也斗投手に行くことを決めていますが、リーグ戦最終日となった19日の視察を終え、他の11球団の絞り込みもいよいよ最終段階に入りそうです。
常廣を始め、同じ青山学院大の右腕・下村海翔、国学院大の左腕・武内夏暉、亜細亜大の右腕・草加勝、東洋大の左腕・細野晴希、中央大の右腕・西舘勇陽。これに2部リーグ、専修大の右腕・西舘昂汰を加えた1位候補7人は「東都の神セブン」と呼ばれています。
スポーツ紙のデスクは言います。
「常廣や武内は競合の可能性もあります。1位を公表した広島以外の球団は腹の探り合いをしているところ。これに上武大の強肩捕手・進藤勇也、桐蔭横浜大の左腕・古謝樹も1位候補に入ってきそうです。『東都の神セブン』を中心とした空前の即戦力ドラフトと言えるでしょう」
となれば、敢えて即戦力の大学生に行かず、将来性にあふれた有望な高校生の一本釣りを目指す球団があってもおかしくないところ。前述のデスクはその候補として、二人の名前を挙げるのです。
「大阪桐蔭の前田悠伍投手と霞ケ浦の木村優人投手の二人は、1位で来る球団があっても不思議じゃない。むしろ、10年後はこの二人を獲得した球団が『勝ち組』になっている可能性もありそうです」