佐々木、奥川の1年後は?昨秋ドラフト会議の主役たちの通信簿
ロッテ・藤原恭大外野手(阪神、楽天と競合)
根尾とともに、大阪桐蔭の春夏連覇の原動力となったスピードスター。パワーも秘めており、将来的にはトリプルスリーを目指せる男なのではないかと、期待は膨らむ一方です。
昨秋ドラフトでは3球団が競合の末、ロッテが当たりくじを引き当てました。首脳陣も未来の中心選手として英才教育に乗り出し、2リーグ制後のロッテの高卒新人野手では1965年の山崎裕之以来、54年ぶり3人目となる開幕スタメンに「1番・センター」として名を連ねました。
しかし、1軍では出場6試合で打率1割5厘、0本塁打、2打点に終わり、2軍降格。現在はイースタン・リーグで77試合に出場し、打率2割2分7厘、4本塁打、21打点の成績を残しています。
自慢の俊足を生かし、15盗塁はリーグ2位タイ。盗塁失敗がわずか3と、成功率の高さが際立ちます。
走攻守全てにおいて華のある選手だけに、2軍の本拠地となるロッテ浦和球場には藤原目当ての女性ファンも急増。来季以降の飛躍が期待されます。
広島・小園海斗内野手(DeNA、ソフトバンク、オリックスと競合)
現在の「出世頭」といっても差し支えないでしょう。9月7日、本拠地マツダスタジアムで行われた阪神戦では3回、マツダでは初アーチとなる3号ソロを西から放ちました。高卒新人の3本塁打は、カープでは1950年の紺田周三以来、69年ぶり2人目です。
4球団が競合の末、広島入りした遊撃手はここまで1軍では47試合に出場し、打率2割3分1厘、3本塁打、14打点。守備では負担の大きいショートを守りながら、この成績を残しているのですから、立派なものです。
中でもヤクルト戦では8試合で30打数12安打の打率4割、2本塁打、7打点とバットは猛威を振るっています。9月に入ってから、4試合で12打数4安打の打率3割3分3厘と好調。このまま突っ走りたいところです。
なお、東京ドームでは4試合で16打数無安打という気がかりなデータも。敵地でのジャイアンツ戦で打ってこそ、お目が高いカープ党のハートをガッチリとつかめることでしょう。
いずれも球界の宝。各球団にはしっかりと育成してほしいものです。
そして来年の今頃、佐々木や奥川はどんなプロ1年目を送っているのでしょうか-。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]