9球団が異なる1位指名選手を公表する前代未聞の事態に、目玉不在がゆえのドラフト会議はどうなる?!
1965年に導入されたドラフト制度は、当初はウエーバーの指名順をくじ引きで決めたり、逆指名制度や高校生と大学・社会人の分離開催など、様々な紆余曲折を経てきた。いわゆる逆指名制度がなく、年代のカテゴリー別開催でもない1位入札形式のドラフトにおいて、1人の競合もなかった例は過去に一度もない。
1990年代から導入された逆指名制度は、裏金の温床となったことに加え、ファンからは大学生以上の有望選手の競合が見られないことも不評だった。その逆指名時代に戻ったかのように、3球団の1位指名が分かった上で運命の時を迎える。その上、競合が1人も出ない前代未聞の事態となると、ドラフト会議の魅力自体が失われかねない状況ではある。
未公表の3球団から、競合覚悟で公表済みの球団と同じ選手への指名があるのか。はたまたその3球団の中での競合が生まれるのか。道筋はある程度予想できても、ふたを開けてみないと実際にどう転ぶかは分からないのは、ドラフト会議が持つ不変の魅力の一つではある。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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