立浪中日 球宴前にワースト借金17 球団OBから指摘される急激に世代交代進めた「副作用」とは
一方では、シーズン通して戦う上でベテランの力が必要なときもあるとの見方を示す場面も。
中村氏は若手を使うメリットとして「若い選手はすごく魅力もあって未知の数字を作る」と新しい局面を切り開いてくれるとしながら、「ただ、ベテランのいやらしさとか経験はやはり考えさせられる」とも話した。
同氏は捕手出身なだけに、打席でベテランが入ってきたときにはキャリアを生かして仕掛けてくるのではと様々な考えがめぐったというのだ。
その意味で中日はベテランを一掃したことで、ベテランが持ついやらしさ、粘り強さといったものがゲーム内で「できないかもしれない」(川上氏)というデメリットも浮上しているとした。
波に乗れば爆発力はあるが、1度低迷すると「ずっと負けこむときは負けこんでしまう」(中村氏)要素もあるとした。
若手を積極起用するチームでは昨年最多安打のタイトルを獲得した岡林勇希を始め、鵜飼、石川昂弥など「立浪チルドレン」が着々と育っている現状もある。育てながら勝つというのはどの球団にとっても悩みどころとなるが、今後も「最適解」を探しつつ、戦っていくしかないようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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