中日ドラゴンズのドラフトの歴史を振り返る!「神ドラフト」「残念ドラフト」はいつ?
残念ドラフト=2007年
【高校】
1 赤坂和幸(浦和学院)投手
3 樋口賢(尾道商)投手
【大学・社会人】
1 山内壮馬(名城大)投手
3 谷哲也(日立製作所)内野手
指名人数自体が少なく、クジ運もなかった07年。高校ドラフトでは1巡目入札で重複した由規(ヤクルト)、岩崎(ソフトバンク)を立て続けに外した。いわゆる「外れ外れ1位」指名の赤坂は、入団後に野手転向したが芽は出なかった。樋口はわずか2年で戦力外となった。
即戦力と期待された大学・社会人1巡目の山内は入団5年目に10勝をマークしたが、通算では17勝に終わった。内野手の谷は198試合に出場したが、規定打席には1度も到達できなかった。
まとめ
チームの顔となるスター選手がなかなか出てこない。2000年代の中日は落合監督時代の04年から11年まで4度優勝、すべてAクラス。川上、岩瀬、福留、荒木、井端といった90年代に成功したドラフトの「貯金」があった。
黄金時代の後を継いだ高木監督以降、優勝から遠ざかり、Bクラス常連となってしまった。ドラフトを振り返ると、大当たり年も大外れ年も少なく、結果的に「そこそこ」な中距離打者が集まった。本拠地が本塁打の出にくいナゴヤドームとはいえ、悪い流れを1発で変えるような和製大砲が育たない。
戦略的にも社会人偏重の時期が続いたり、迷走している印象があったが、ここ3年は地元エリアの高校生を連続で1位指名。18年根尾(大阪桐蔭=岐阜出身)、19年石川(東邦)、20年高橋(中京大中京)はいずれも甲子園で活躍し、地元では人気も知名度もある。戦力となるまで時間はかかりそうだが、中長期を見据えたスター候補生の指名を評価する声は多く、ファンの期待は高まっている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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