最下位に転落した中日の浮上ポイントは? 球界OBから指摘された「中田翔の説得力はもうない」

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  特に打順においては、固定することで各選手たちに打順においての働き方を思考させることも大事とした。

 さらに不振が目立つ選手たちにも目を向けた。開幕4番を任された中田翔はここまで48試合に出場し、打率「.225」、3本塁打、18打点とふるわず。開幕戦に放ったアーチに加え、4月は5試合連続打点をマークする時期もあるなど堅調だったが、5月中旬に自打球を当ててファーム調整して以降、再度1軍に合流してからは苦しい成績が続いている。 

 中田に関して高木氏も「もう少し長打を打つかなと思っていたけどそうでもない」とコメント。勝負強さは持ち合わせているものの、同じ中軸を務める細川成也への負担が大きくなっているとした。

 さらに今季は開幕前から巨人から中田が移籍してきたことでチームへのけん引役として高い期待を集めたが、この点に関しても「今の成績が中田翔の説得力になってくるから もうないと思うよ」とチームが走り始めたこともあり、影響力も薄れていると指摘。「今の段階でしか説得力はない」として、チームを盛り立てるためにも再度、打撃での結果を求めた。

 そして、現在打率「.188」と不振にあえぐ岡林勇希についても言及。立浪監督も昨年もチームで唯一となるフルイニング出場を果たし、リーグ3位の163安打をマークした若武者の再生を願っているが、なかなか光が見えてこない。

 同氏は岡林に関しても「競争社会にあるわけだから、あまり特別扱いするのは良くないよね」として、このまま状態が上がらないようであれば、再度のファーム調整も視野に入れたほうがいいと提言するシーンもあった。

 その上で明るい材料として目を向けたのは、現在打率「.305」と好調なオルランド・カリステだった。内外野を守れるユーティリティプレーヤーとしても知られる2年目の助っ人に対し、高木氏も「あいつが1番ハングリーな気がする」とキーマンとして期待をかけた。

 中日に関しては「力がないとは思わない」と高木氏もポテンシャルの高さを指摘。再度、チームが目指す戦い方を確認した上でリーグ戦再開に臨むことを願っていた。

 現在セ・リーグは最下位まで6・5ゲーム差と混セが続いている。勢いを取り戻せば、上位浮上は十分狙える位置とあって、今後の立浪中日の巻き返しも期待されている。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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