立浪中日 ヤクルトにサヨナラ負けで5位転落 敗戦以上に尾を引きそうな”気になる兆候”
ここにきて苦戦が目立つ背景には自慢の投手陣に、ほころびが見え始めたこともある。先発を託されたメヒアは前回4月19日の阪神戦も4回5安打4失点と精彩を欠いた。久々の復帰マウンドも、やはり制球に不安を残す形となった。
ベテラン右腕の涌井秀章も1日のDeNA戦(バンテリン)を自己最短となる初回1イニングを持たず9失点KOとなった。試合前まで防御率「0・77」と堅調だったが、試合後は「4・13」まで落ち込んでいる。
すでに開幕ローテーションを務めた6人の内、左腕、大野雄大は不振で抹消、メヒアも1度抹消されて、再登録となったが、首脳陣の信頼を得るピッチングとはいえなかった。
この日も狭い神宮とはいえ、9四死球はいただけない。首脳陣もピッチングスタッフには「攻める姿勢」を求めているが、今1度原点に立ち返る必要がありそうだ。
この日は乱調な投手陣が注目されたが、好機に送りバントができないなど、細かいミスも防いでいかないことには得点に結びつかない。ヤクルト打線の倍となる14安打を放つも効果的に点を奪えなかったとあって、いかに白星を奪うかによりフォーカスする必要もありそうだ。
4月中の単独首位時はこれまで低迷していたとあって、中日ファンも大いに沸いた。このピンチをどう乗り越えていくのか。立浪監督の手腕にも注目が高まる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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