大島洋平、ビシエド、中田翔…オリックス3連戦で光った中日の「ベテランの力」
■一振りで決めたディカーソン&中田翔
明くる日の3戦目は、梅津晃大、曽谷龍平の両若手投手による投げ合いがヒートアップ。7回終了時で0−1と、再び1点差を追う終盤を迎えた。
ここで打棒を爆発させたのがアレックス・ディカーソン。8回1死から、本田仁海の152キロ速球をジャストミートし、ライト5階席に運ぶ同点アーチ。三塁ベンチ前では恒例になりつつある「かめはめ波」パフォーマンスを披露した。
34歳のディカーソンはコンタクト能力の高さを評価されているが、ジャイアンツに在籍した2020年には52試合で10本塁打の実績を持つ。喉から手が出るほど欲しかった「1点」を本塁打で記録するのは、さすがである。
そのまま同点で突入した延長12回、決めたのは真打・中田翔だ。2死二塁から、阿部翔太のカットボールが甘く入ったところを逃さず、レフト線へ決勝タイムリー二塁打。30日の試合で自打球を左膝に当て「痛みはある」と万全でない状態でも、ここぞの一振りでチームを連勝&カード勝ち越しに導いた。
ちなみに中田も今季で35歳。先に出した大島、ビシエド、ディカーソンとともに、若いチームを背中で引っ張っている。週明けからはDHのないバンテリンドームの試合が続くため、ベンチスタートになる可能性が高いものの、この日のように勝負どころで一本打ってくれることを期待したい。
[文:尾張はじめ]
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