エスコバーの"ラブコール"も叶わず…後半戦混セの一角を占めるDeNAの「充実ぶり」とは
しかしエスコバー自身が記したように、DeNAからオファーは届かなかったようだ。
背景には上位4チームが3.5ゲーム差と史上空前の「混セ」となる中、現在首位巨人と2.5ゲーム差の3位につけるDeNAに充実の戦力が整いつつあることも影響していそうだ。
現在助っ人外国人枠は野手では前半戦だけで15本塁打をマークしたタイラー・オースティン、先発陣では先の巨人戦でも好投したアンドリュー・ジャクソン、前半戦で5勝をマークした左腕のアンソニー・ケイ、中継ぎでもローマン・ウィックが機能している。ここに昨年来日1年目で33ホールドをマーク、シーズン終盤には抑えも任されたJ・Bウェンデルケンもファームで調整を続けており、新助っ人野手のマイク・フォードもチーム合流となれば、エスコバーが望んでも「枠」が空かなかったことがうかがえる。
チームにとっても3位からリスタートとなる後半戦では、悲願の優勝へ向け、さらにエンジンを加速させることが求められる。
持ち味の「打ち勝つ野球」と同時に要所で目立ったミス撲滅、「勝利の方程式」構築など、Vロードに向け整備しておきたい課題もある。
史上最大の混セといわれる中、98年以来の優勝を目指すチームが抜け出せるか。26日から再開する後半戦最初のカードはいきなり本拠地に、首位・巨人を迎える。ファンをさらに熱くさせる激闘を期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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