井上尚弥に完敗した名手ロドリゲスが5年ぶりの王座に! 残り50秒で3ダウン奪取で米メディアも感嘆「優れた内容だ」

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 しかし、昨年10月に行われた同級12回戦でゲーリー・アントニオ・ラッセル(米国)を10回負傷判定勝ちで下してロペスへの挑戦権を獲得。そして今回の文字通りの大一番を制して見事に王座に返り咲いた。

 31歳が見せつけた闘志あふれる戦いぶりには、世界的な声価を高めている。米ボクシング専門サイト『Boxing Junkie』のマイケル・ローゼンタール記者は「ロドリゲスにとってベルト獲得はナオヤ・イノウエに大惨敗を喫して以来の出来事だ」とし、「彼の右目は痛々しく腫れあがっていたが、ロペスよりも優れた内容だった」と絶賛した。

 なお、試合後にロドリゲスは「俺はこの勝利をあげるために、家族と離れてメキシコで6か月も努力を続けてきた。俺は5年前までチャンピオンだった。そこから5年もかかったけど、またこうしてチャンピオンになれた」と感慨深くコメントしている。

 なお、昨年12月に4団体統一を果たした井上が転級によって、今年1月に全てのベルトを返上。それによってバンタム級は、井上の弟である拓真(大橋)がWBA、ジェイソン・マロニー(オーストラリア)がWBO、そして今年7月にノニト・ドネアを撃破したアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)がWBCのタイトルをそれぞれ保持している。

 そうした状況下でロドリゲスは「サンティアゴが118ポンドで自分を倒せる選手はいないと言っているのを俺は見た。それは俺だ。彼を倒したい」と宣言。WBCとの2団体統一を誓っている。

 兄と同じく4団体統一を目指すであろう拓真の動向も含め、群雄割拠のバンタム級での戦いは興味深いものになりそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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