元西武のメヒアが侍ジャパンの元同僚にエール!「日本流の応援」や「NPB復帰」についても語る
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2014年から8シーズンに渡って西武で活躍したエルネスト・メヒア。努力家で気さくな人間性と、ここぞという場面での劇的なサヨラナ弾など、ファンに愛された救世主だ。コロナ禍の影響で西武を退団し、現在は家族との時間を過ごすメヒアに、日本野球へのアジャスト方法やライオンズでの思い出を聞いた。
日本の反対側、ベネズエラからやってきた心優しき助っ人は、コロナ禍で家族を優先するために退団。惜しまれつつもNPBを去った。
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「ライオンズを退団してからはアメリカに戻って、家のことをやったり、家族との時間を増やしていました。ウエイトトレーニングをしたり、身体とメンタルのケアなど、日本で8年間やってきた疲れの回復にあてた1年間でした。あとは、ちょっとしたビジネスをしたりしていました」
ライオンズ一筋で過ごしたNPBでの8年間。通算成績は738試合出場、562安打、142本塁打、406打点、打率・242。入団初年度の2014年には、シーズン途中入団ながら本塁打王を獲得した。
「ライオンズでの8年間はたくさんのいろいろな思い出があるけど、一番はチームで勝った時、みんな喜んで笑顔を見れた時ですね。そういう時が自分にとって一番いい思い出でした。その中でも誰かが記録を作った時、例えば中村(剛也)とかが記録を作った時などはみんなで喜び合って、うれしかったですね。グランド外の思い出もたくさんあるけど、そういうレジェンド達とプレーできたことは、自分としてもいい思い出です」
低迷期のチームに加入し、日ハム時代の大谷翔平から逆転ホームランを放つなど、数字以上に大きな印象を残し、ファンを魅了した。
「プレー以外のことでは、ファンの存在が印象に残っています。どんな時でも応援してくれましたし、自分がホームランとかで試合を決めた時とか、ものすごく応援してくれました。日本のファンはそういう人が多いと思うけど、自分にとってはスペシャルでした。来日してすぐの頃は、日本の応援スタイルを見てものすごく驚きましたし、興奮しました。こんなアツい応援は見たことないし、とても気持ちよかったです。一番びっくりしたのは、攻撃の時と守備の時で応援が変わることと、選手それぞれに曲があること。ものすごく感動しました。ファンの方がいつも一生懸命応援してくれるのは感謝しないといけないですし、これからもずっとやっていって欲しいなと思っています」
ファンの応援もあり、NPBではベストナインや月間MVPを獲得するなど、加入当初から主軸として躍動。日本で活躍できた秘訣をこう語る。
「野球という競技は一緒だけど、日本とアメリカでは野球の仕方が違います。ピッチャーやキャッチャーの考え方や攻め方が違ってくるので、そこを自分で考えないといけない。なので、積極的に自分から聞くようにしていました。ベネズエラの先輩であるアレックス・ラミレスさんやチームメイトによくアドバイスを求めました。試合に出つつ、アドバイスされた話や自分で感じたことを改善しながら上手くなるという気持ちを持ってやっていました」