名門・花巻東高校で女子野球部創設!男子に負けず日本一を目指す
東北の野球の名門・花巻東高校
花巻東高校と言えば、言わずと知れた高校野球の名門校。過去に春3回、夏10回の甲子園出場経験がある。シアトル・マリナーズの菊池雄星選手、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手など、日本の野球界を代表する選手を輩出したことで有名だ。
同校の特色は、県外出身の選手がほとんどいないということ。全国から強い選手を探すのではなく、岩手県内の有望な選手を集め、育てているのだ。
これには、同校硬式野球部を率いる佐々木洋監督の力も大きいだろう。以前、佐々木監督はインタビューで「野球の実力も日本一、取り組み方も日本一」を目指していると語っている。
女子硬式野球部の監督やコーチなど、詳細はまだ明らかになっていないものの、この理念に基づいて活動していけば、いつかは女子高校野球界の頂点に立つことも、決して夢ではないだろう。
女子野球界の現状と課題
女子の高校硬式野球は、徐々に認知度も向上し、活動を始める高校も増加中。3月の「全国高校女子硬式野球選抜大会」、7月の「全国高校女子硬式野球選手権」、8月の「全国女子硬式野球ユース大会」の3つの全国大会が行われている。
しかし、まだまだ連盟加盟校は少なく、各県で予選を行う規模には至っていない。花巻東高校の女子硬式野球部創設で、規模の拡大を狙っていきたいところだ。
また、高校卒業後の進路の1つとして考えられる女子プロ野球界でも、課題は山積み。11月1日は、「美しすぎる野球選手」として一躍有名になった加藤優選手をはじめとした36人が、退団する意向を明らかにした。これは、リーグ所属選手の半数を上回る数だ。
女子プロ野球は、総動員数に伸び悩み、大幅な赤字経営となっている。リーグを存続させるためには、女子プロ野球の認知度を上げ、多くの人に試合を観戦してもらうこと、参入企業を増やすことが不可欠だ。
花巻東高校の女子硬式野球部創設が、高校女子野球界に新風を巻き起こし、ひいては女子野球界全体を盛り上げてくれることに期待したい。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]