なぜ阿部巨人ではここまで「期待の若手」が出てくるのか 注目集める令和のブラッシュアップ術

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 まず選手の選別基準が明確であること。現在遠征中のオープン戦においては、2軍からの参加制という形を取り、結果を残し続けている選手に対しては、1軍昇格の道が残されている。一方で、チームが求める意図に添えなかった選手は即2軍に送り返されるなど、シビアな道が待っている。

 12日のソフトバンク戦では6回から登板したリリーバー、直江大輔が顕著な例となった。先頭の栗原陵矢へは初球から3球連続ボールでフルカウントに持ち込むも、結局は四球で歩かせ、続く柳田悠岐には左前打、二死二塁からは昨年まで巨人に在籍したアダム・ウォーカーに特大の逆転2ランを浴びる結果に。昨年四球禍に悩まされたチームにおいては投手陣の底上げのためにも、ゾーン勝負を徹底させており、「困ったらストライク」をチームルールとする中、"逃げの投球"を見せた右腕は速攻、2軍落ちが決まった。

 一方で、ここまでなかなか力を発揮できなかった選手たちへの目配りも忘れない。現在、ポスト守護神として好投を続け、注目を集める5年目右腕の堀田賢慎や、昨年はノーヒットに終わった外野手の松原、昨年は1軍で実績を残せなかった萩尾に対しても1軍キャンプスタートとするなど、しっかりチャンスを与える姿勢も示している。必死に取り組む選手には”見ているぞ”とメッセージを送ることで、選手たちのモチベーションの高さにつなげている。

 昨年まで2年連続4位に終わったチームでは、選手個々の能力の高さは認められながら、チームとしての統一性、爆発力に欠けた面は否めなかった。

 4季ぶりのV奪回に臨む今季、文字通り「全員野球」で新風を吹かせるか。ルーキー監督がいかにチームを前に進めていくのか、今後も話題を集めそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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