ウクライナ侵攻でとばっちり ロシア人F1ドライバーのマゼピンがハースチームから解雇
フェラーリ時代のカルロス・ロイテマン(フェラーリ提供)
マゼピンはチームの発表を受けてSNSで「自分のF1の契約が終了したと聞いて大変に落胆している。困難に陥っていることを理解はしている」などとする声明を発表。ロシアGPの中止も決まっており、ロシアのプーチン大統領の暴挙により、とばっちりを受けたことになる。
過去にも国家間の紛争でF1シートを失ったドライバーがいる。1972~82年のF1参戦期間に通算12勝を挙げたアルゼンチン出身のカルロス・ロイテマンだ。82年に英国とアルゼンチンの間で大西洋上のフォークランド諸島の領有を巡って紛争が勃発。その年に所属していたのは名門ウィリアムズで、アルゼンチンの英雄が紛争相手の英国のチームに所属しているわけにもいかず、開幕2戦を走った後にチームとの契約を終了してF1を去った。
英国などではロシア人選手に対してモータースポーツイベントから排除する方針を打ち出しており、マゼピンはF1を離れた後も他のシリーズに参戦することは難しい見通しだ。プーチンを恨むしかない。
[文/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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