F1ドライバーで初の新型コロナ感染者が その同情すべき「感染理由」とは
レーシングポイントのプレスリリース
F1は3月に開幕戦オーストラリアGPが予定されていたが、現地入りしていたマクラーレンのスタッフらがコロナに感染したことが判明。大会も最初の公式セッションとなるフリー走行開始2時間前に中止が急きょ発表され、結果的にシーズン開幕が4カ月近く遅れた。
新たな開幕戦となったオーストリアGP(7月5日決勝)は無観客で開催され、パドックでも徹底した感染対策が施された。選手やチームスタッフらはマスクの着用が義務付けられ、ソーシャル・ディスタンスを保つためにレース終了後の表彰式もホームストレート上で実施された。トロフィーのプレゼンターは無線で遠隔操作された無人搬送ロボットが務めた。
F1はレーシングドライバーだけの個人競技ではなく、エンジニア、メカニックら多くの裏方に支えられている団体競技の一面もある。ペレスが大事なシーズン中に感染の危険があるメキシコを訪問した行為は軽率だったし、チームに迷惑をかけたことも間違いない。
ただ、事故で入院した母親を見舞いに行かなければならないという事情があったことを鑑みれば、同情の余地はある。
ハンガリーGP後の感染であれば、チームスタッフらがウイルスをうつされた可能性は低い。世界各国を転戦するF1だけにクラスターが発生することだけは避けたいところ。パドック内で集団感染が起きていないことを祈りたい。
[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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