F1モナコGPの”盛り下がり”の元凶はルール「改悪」にあり レギュレーションを精査する時期に来ているのでは?
このほかペナルティー方式が細分化されたこともマイナスに作用しているという。レース中のペナルティーとして、以前は軽微な違反にはピットレーンを減速して通過するドライブスルーが科され、それより重い場合はピット作業をせずに指定の場所で10秒間停車するストップアンドゴーが主な罰則だった。
が、近年では5秒と10秒のピットストップペナルティーも追加され、ペナルティー消化後にそのままピット作業が認められる場合もある。特に単純明快なドライブスルーが適用されるケースが少なくなっている傾向にあり、レース展開をややこしくさせている。このほか速いマシンは罰則として受けたタイム分をコース上で稼ぐことも可能で、不公平な面もあるという。
これらのルールがF1での「三大・改悪」と呼ばれているかは定かではないが、今回のモナコGPのように白熱するはずのレース展開に水を差すこともある。改めてスポーティングレギュレーションの隅々を精査する時期には来ている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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