【シェーファーアヴィ幸樹の視点】劇的な”後半”の逆転劇は「練習量の賜物」会場の声援も後押しに【バスケW杯】
河村選手は毎試合安定してますね。ベネズエラ戦の前半も苦しい時間帯にエンド1を2連発で取ったり、相手が河村選手のスピードになかなかついていけない場面が多かったです。そして、ドライブを脅威と感じさせた上で、今度はパス中心にという感じに変えていたので、めちゃくちゃ良いプレーをしたと思います。
リバウンドはやっぱり厳しかったですが、終盤はチーム全体でリバウンドを取りに行って、弾いて弾いて拾うということもできていたんで、ホーキンソン選手を上手くフォローできていたと思います。
この勝利はパリ五輪への切符を取るという意味でも大きな1勝ですが、17年間も勝てなかったワールドカップで、今回は2勝もできたというのも本当に大きなことです。前回大会は0勝でしたし、オリンピックも0勝でした。その中で「まず1勝」と掲げた大会で、それを上回る結果を出している。日本が負けたのは、ドイツとオーストラリアというトップ5に入る2チームだけですからね。
この2勝は、これからの日本のスタンダードになりますよね。日本は世界で勝てるようになったと胸を張って言えるし、「勝ちたい」から「勝たなきゃいけない」に意識が変わっていくと思います。
パリ五輪の出場権は、次のカーボ・ベルデ戦に勝てば決まりなので、勝って五輪行きを決めてほしいですね。カーボ・ベルデはヨーロッパでプレーする選手もたくさんいますし、非常に個々の能力も高い。レアル・マドリードでプレーしてるタバレス選手は221センチと高さがあるので、日本はインサイドで苦労するかもしれません。でも、ベネズエラ戦の後半のようにみんながリバウンドの意識をもって、同じように自分たちのバスケができれば絶対に勝てる相手だと思います。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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