日本の快挙を支えたホーバスHCの“信じさせる力” 熱き指揮官に海外紙も熱視線!「魔法のような言葉」【バスケW杯】
どんな時も選手たちを信じ、真価を引き出してきたホーバスHC。その手腕が大きな話題となっている。(C)Getty Images
日本が歴史をこじ開けた。
9月2日、沖縄アリーナで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」(W杯)の17-32位決定ラウンドが行われ、グループOの男子日本代表(世界ランク36位)がカーボベルデ代表(同64位)に80-71で勝利。同大会におけるアジア最上位を確定させ、パリ五輪出場を決めた。
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1次ラウンドでフィンランド、順位決定戦ではベネズエラ、そしてカーボベルデといずれも難敵を次々と撃破した“アカツキジャパン”。自力での五輪出場は1976年モントリオール大会以来とあって、その快挙に日本全体が熱狂した。
この快進撃を語るうえで欠かせないのが、国際舞台で勝てないとされてきた日本を「勝てるチーム」へと前進させたトム・ホーバスHCの存在だろう。
56歳のアメリカ人HCは、女子日本代表チームから異例の抜擢を受け、21年に現代表に就任。すると、体躯でどうしても劣る日本が世界で勝つために、3ポイントシュートと速攻の精度、前から積極的にはめにいく守備というスタイルを構築。見事にW杯の舞台で成果を上げた。
そんなホーバスHCが就任当初から口を酸っぱくして説いてきたのが、「信じる」というものだった。56歳の指揮官は、流暢な日本語を用いて、日頃から「みんなが信じれば、それは実現できます。信じています」と語りかけ、自信を植え付けてきた。