日本代表と明暗…惨敗に終わった中国代表に母国メディアの嘆き節止まず「日本の進歩とはあまりに差がある」【バスケW杯】
渡邊雄太を中心に洗練されたバスケを展開した日本。一方で中国は……。(C)Getty Images
日本の快進撃に、中国メディアから羨望の眼差しが向けられた。
9月2日に沖縄で開催された「FIBAバスケットボールワールドカップ」の順位決定ラウンドで、日本代表はカーボベルデ代表に80-71と快勝。大会通算成績を3勝2敗とし、アジア最上位を確定。来夏のパリ五輪出場権を手にした。
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自力で五輪出場を決めたのは、1976年モントリオール五輪以来の快挙だ。それだけに国内でも連日のように“アカツキジャパン”の歴史的な躍動は大々的に報じられた。そうしたなかで、大会前に最大のライバルと目された中国からは、日本を羨む声が上がり続けている。
アジア勢でも屈指の実力を誇った中国だったが、1次ラウンドから精彩を欠き、セルビア、プエルトリコ、南スーダンを相手に3連敗。順位決定ラウンドでもアンゴラにこそ勝利したが、フィリピンに75-96と大敗。全くいいところなく大会を終えた。
アジア勢でも6チーム中4位と惨敗と言うべき結果に終わり、国内メディアの風当たりは強まる一方だ。「日本に遅れを取っている」と伝えたスポーツメディア『捜狐』は、日本の快進撃を「奇跡」と表現したうえで、「我々は屈辱を味わった。4年前のワールドカップから良くなるどころか、むしろ悪化している。どうしようもない状態にあると気づかされた」と母国代表の成績を断じた。
今大会後、日本では、“ある願望”が話題になった。それは人気バスケ漫画「スラムダンク」の作者・井上雄彦氏によるコメントだ。同氏は1992年に発行された単行本の折り返し部分に「次は日本チームの五輪出場が見たい。『スラムダンクを読んでバスケを始めた。』という子供たちが、大きくなってやってくれたら…………オレは泣くぞ」と熱く記していた。