「工夫が足りない」6年ぶりの10連敗を喫した日本ハムに球界OBから指摘された「要因」とは
岩本氏はこの場面、無死満塁で1番打者の万波に打席が回ってきたシーンを振り返り、このシチュエーションであれば、ゾーンをあげてゴロを打ったり、遠くに飛ばして、犠飛で得点も狙えるシーンとしながら、「バッターたちがそういう状況を考えて後ろにつなぐとか、執念たっぷりのバッティング描いていたのかな、どうなのかな」とコメント。
「(敗戦で)重箱の隅をつついて申し訳ない」と前置きした上で、「クエスチョンが出てしまうような内容と姿だったんですよ」と選手に対し、勝負に向き合う姿勢が整っていたのかとして「一言でいうと、工夫が足りない」と苦言を呈した。
昨年は「トライアウト」と位置づけられて、多くの選手の可能性が見極められてきた。迎えた新庄剛志監督態勢2年目で、投打ともに戦える状態にもなってきたといわれる中、苦しい戦いを強いられている。
岩本氏も昨年は「工夫だらけで相手が嫌がる攻撃をできていた」とした上で、「相手バッテリーがどうやったら嫌がるだろうかとか、もうちょっと念頭に置いて、しつこい、嫌らしい野球をしたらどうかなと」と各選手に意識改革を促す場面もあった。
パ・リーグでは10連敗の日本ハム以外にもソフトバンクが9連敗、下位に低迷していた西武も6連勝など各チーム、変動の激しい戦いが続いている。裏を返せば、日本ハムもきっかけさえあれば、再び上昇気流を描く可能性は十分にある。オールスターブレイクをはさんでの戦いぶりにも引き続き、注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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