「工夫が足りない」6年ぶりの10連敗を喫した日本ハムに球界OBから指摘された「要因」とは
新庄監督が後半戦、いかにチームを浮上させるかも注目となる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
日本ハムは17日の西武戦(ベルーナドーム)に2-7と敗れ、6年ぶりの10連敗、最下位で前半戦を折り返した。
初回、号砲を鳴らしたのは3番に入ったアリエル・マルティネスだった。11号2ランを相手左腕の隅田知一郎から放ち、25イニングぶり得点をマーク。この日は4番に好調な郡司裕也を抜擢と様々な組み替えを行いながら、進むチームだったが、先発・鈴木健矢の乱調が誤算だった。
【動画】日本ハムは初回にマルティネスの先制2ランが飛び出したものの、後が続かなかった
ここまでチームトップタイの6勝をマークし、前半戦快進撃の立役者の一人でもあったサブマリン右腕は2回途中を4失点KO。2試合連続で2回を投げ切れず、試合後にファーム再調整が決まった。
この試合では初回、3回に2連続三振とふるわなかった清宮幸太郎に5回で代打を送るなど、鬼采配も見せたが、7回無死満塁の好機もありながら、得点には結びつかず。得点は「スミ2」の初回のマルティネスの本塁打のみと続くことはできなかった。
一時は快進撃を続けていたチームも交流戦明けのリーグ戦再開から急失速、前半戦85試合を戦い、35勝50敗の借金15、6年ぶりの10連敗で後半戦に臨むことになった。チームの苦戦ぶりについては球界内からも様々な考察の声が上がっている。
日本ハムOBで野球解説者の岩本勉氏は7月18日に自身のユーチューブチャンネルを更新。その中で前半戦最終となった西武・日本ハム戦について言及している。
試合展開を振り返る中で、特に着目したのは7回無死満塁から得点に結び付けられなかったシーンだ。
7回から西武は先発の隅田から本田圭佑にスイッチ。先頭の石井一成が右安打を放つなど後続も続き、無死満塁のチャンスを作った。しかし1番に入った万波中正が右飛に倒れると、西武は3番手、佐々木健にスイッチ、続く加藤豪将も見逃し三振に抑えられ、さらに西武は4番手として水上由伸をマウンドに送り込む。結果、マルティネスは三ゴロと念入りな西武の継投もあり得点は叶わなかった。