「これでわからなかったら監督としての資質がない」 新庄ハム 勝負の2年目で不安視されている「ポイント」とは
この点に関しては球界OBの間からも心配の声が上がっている。
横浜OBで野球評論家の高木豊氏は自身のYouTubeチャンネル「来季も続投の監督総評!」とした動画内で、新庄監督の来季の戦いについてこう語っている。
チームが浮上する条件に関しては「来年はぜひ(先発メンバーを)固定で!」とした上で、こう続ける。「ある程度の(選手の)力量はわかったと思う。これでわからないといったら監督としての資質がない」とコメント。
ここまでいうのも選手を思ってのことだ。今季は多くの選手が複数ポジションを経験。日によって目まぐるしく変わる起用に選手も必死についていった。
一方で2023シーズンも同じようなことを続けるようならば「選手も疲れるだろうし、能力が発揮できなくなる」と高木氏はパフォーマンスが発揮できなくなると危惧する。
そこには選手が試合に臨むにあたって大事にしているリズムもある。
「打席に入るのもリズムだし、いつも3番で打ってたやつが急に7番とかだったら『打順ってこんなに回ってこないんだ』とか、そういう感覚になる。ポジションも角度があったりとか色々あるので」
新庄監督も理解しているだろうとしながらも、複数ポジション、異なる打順で打つことの難しさを訴えた上で、固定メンバーで戦うことの大事さを説く。
いずれにせよ今季は59勝81敗3分けと圧倒的な最下位に沈んだチームが、新球場元年となる来季も同じような戦いを繰り返すことは許されない。
「来季は勝負に徹しきる」と勝利史上主義を掲げて臨む新庄ハムの2年目の戦いはどのような形となるのか。興味は尽きない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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