加藤&上沢「Wエース」流出危機の日本ハム 次世代のエース候補は?
ファンからは「教授」の愛称でも親しまれている北山(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
日本ハムの2023シーズンが終了した。
10月5日に行われた楽天との今季最終戦(楽天モバイルパーク)は3-5の逆転負け。新庄剛志監督が2年目の指揮を執った今季は60勝82敗1分で借金は昨季と同じ「22」で終了した。
【動画】日本ハムのシーズン最終戦、ホームランキング争いを繰り広げていた万波は眼前でライバルの楽天・浅村に26号ソロを見せられ、この表情
最終戦となった5日の試合には4番に今季初出場となったプロ2年目・有薗直輝を抜擢。2回に田宮裕涼、山田遥楓の連続適時打で2点を先制し3回も加点したが、先発・根本悠楓が4回に浅村栄斗に26号ソロを被弾。5回は3四死球で2死満塁となったところで降板となった。結局、根本は5回途中2安打4失点で今季初黒星を喫した。
本塁打王争いが注目を集めた万波中正もこの日は眼前でライバルの浅村が26号を放ったが、自身の1発は出ず。25本塁打で終了。タイトル獲得は来季への宿題となった。
また就任2年目となる新庄監督のもと、ペナント奪回を目指して戦ったチームは、一時は交流戦で快進撃を果たし、上位に浮上することもあったが、最終的には2年連続の最下位に沈んでしまった。
すでに新庄監督の続投は決定、来季こそ優勝を目指す一方で、注目を集めているのがオフのストーブリーグの行方だ。昨年はFAで主力の近藤健介がソフトバンクに移籍。今オフも注目されているのは、左右のWエース、加藤貴之投手と上沢直之投手の去就だ。
今季国内FA権を取得した加藤は、24試合に先発し、7勝9敗、防御率2・87。現時点で行使に関して熟考する構えを見せており、仮に行使するとなれば、制球力抜群の貴重な左腕とあって争奪戦必至となりそうだ。
一方の上沢は、24試合に先発し9勝9敗、防御率2・96。ポスティングでのメジャー挑戦の意思を示しており、こちらも球団の判断含め、今後が注目される。
また2人あわせた勝ち星は16勝と今シーズンチーム勝ち星(60勝)の約4分の1を占める。