日本ハム9年ぶり優勝はあるか 球団OB捕手「ひりひりした緊張感が+αに働くのはファイターズ」ソフト逆転の鍵はエースと4番
昨年王者のソフトバンクには、経験豊富な選手が多くそろう。一方の日本ハムは、今年初めて優勝争いの中を戦っている選手がほとんどだ。
「ソフトバンクとの差は『経験』だと思います。ファイターズには優勝争いを経験している選手が少ない。生え抜きでは、宮西尚生と中島卓也くらい。そこは課題と言えば課題ですけど、逆に言えば、伸びしろがあるという意味にもなります。この緊迫した、すごい緊張した中で、プレーするのは初めての選手ばかり。そこで逆にすごい力を発揮する選手も出てくるのかなと。ひりひりした緊張感が+αに働くのはファイターズなのかなと思いますね。経験があるチームとないチームによる優勝争い。両極端な感じがしますね」
優勝マジック「15」(9月10日時点)を点灯させているソフトバンクを逆転するためのキーマンは誰になるのか。鶴岡氏は投打の大黒柱を挙げた。
「間違いなく最後は、エースの伊藤大海、4番のフランミル・レイエスになります。主力の選手たちの活躍がカギを握りますね。もちろんその前後を埋めるバッター、ベテランの中島、伏見とかの存在も大きくなるとは思うんですけど、やはり最後はエースと4番ですね。それはホークスに限っても同じで、リバン・モイネロと近藤健介になってくると思います。どれだけ主力がこれからチームに貢献できるか、勝負を決める一打を打てるか、欲しいところで勝てるか、そこになってくると感じています」
そして、新庄監督の采配も欠かせない。
「ホークスは中継ぎ、抑えが固定されているので、戦う形ができ上っています。ファイターズは上原健太であったり、玉井大翔であったり、柳川大晟、田中正義、ベテランの宮西…ここらの投手は、本当に日替わりの運用になってくると思います。新庄監督の継投の采配であったり、投手コーチの存在感というのが、大きく左右するのかなと。本当に難しいところです。6連戦(9月2~7日)は終わりましたけど、この先はどこまで無理させるのか。選手は無理しなきゃいけない時期にきています。ある程度、状態もキープしなきゃいけないですけど、最後は使い切らないといけない。新庄監督の采配がすごく大事になってくるのではないでしょうか」
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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