【フィギュア】「名刺を1枚挟んで・・・」中野友加里が語るスケート靴での苦戦とこだわりとは

タグ: , 2020/12/8

実は名刺を一枚挟んであって・・・

近年では、靴の調整が上手くいかず、ジャンプに影響を及ぼす選手も多いほど、スケート靴をいかに自分に合ったものにするかは重要となっている。

そんなスケート靴との相性について、中野さんはこう話している。

「自分の足型なのにしっくり来ないのはどうしてか。私もその経験があるんですが、実は私の靴の裏側、取り付け部分の左側に名刺が一枚挟んであるんです。なぜかというと、靴を作る際に、皮が足りない部分を引っ張って合わせようとすると、靴がズレてしまうんです。なので、一枚名刺を挟んだらちょっとは安定するんじゃないかということで、佐藤信夫先生が左側だけ安定するように調整してくれました。
ただ、最後まで左足で滑るサルコウジャンプは悩みに悩んで上手く乗れなかったですね。」

と、自身も靴に悩まされたと語る中野さんだが、極力安定した滑りをするため、他にも靴にある工夫をしていたという。

「いわゆるスケート靴の『ベロ』の部分なんですが、ここって、スニーカーを履いていてもズレたりすることがあると思うんです。なので、私は特注で『ベロ』に紐を付けてもらい、ズレないように留めていましたね。」

そんな様々な工夫が施されているスケート靴だが、気になるお値段はどのくらいなのだろうか。

「私の場合は両足で10万円くらいだと思います。エッジ部分は安いものだと2〜3万円、平均で5〜6万円。靴が4〜5万円くらいになります。ただ、海外の靴は輸入代がかかるので、もう少し値段が張って14〜15万円くらいしますね。
寿命に関しては、靴部分が1年持つか持たないかですが、エッジに関しては2〜3年くらい持つので、1回買えば長持ちするかなと思います。」

それぞれにあった特徴やこだわり

スケート靴ひとつとっても、自分のスケーティングスタイルやこだわりに合わせて作成するため、選手によって様々だという中野さん。実際に、どのような部分に選手たちはこだわりを持っているのだろうか。

「エッジに関してでもそれぞれ違いがあり、ギザギザが尖っていたり優しいもので合ったり、カーブも自分に合ったものを選手たちは選んで滑っています。
具体的には、トゥジャンプに生かしたエッジやスピンに生かしたエッジ、スケーティングの質に生かしたエッジといったように分かれています。私の場合は、ジャンプ・スピン・スケーティングどれでも対応できるようなオールマイティに生かしたエッジにしています。
ちなみに私のエッジ部分は特注で金にしています。金にすると値段も高くなるのですが、靴底に留めるネジが、銀になると目立つので、『金にしたい』と佐藤コーチに言ったところ、『金は銀に比べて柔らかい素材で、中で折れてしまうかもしれない』と言われ、ここは留めたほうがいいというところだけ銀で留めました。」

さらに、色についてもそれぞれこだわりがあるという。

「女子選手は白かベージュが主流で、男子選手は黒を選ぶことが多いです。
曲調や衣装というより、自分の好みでスケート靴を選ぶことが出来ます。
さらに、エッジの部分は先ほどもお伝えしたようにジュラルミンなので、何色にも出来ちゃうんです。
自分の好きな色や自分のラッキーカラーにすることもできるので、そのあたりもスケート靴を選ぶ上で楽しみの一つかなと思います。」

動画内では実際に中野さんがスケート靴を履き、アクセルジャンプの跳び方や、イナバウアー、羽生結弦選手が得意とする行うハイドロブレーディング、宇野昌磨選手が得意とするクリムキンイーグルなど、コレオグラフィックシークエンスについて、足首の重要性を元に解説する様子も公開されている。





※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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