【フィギュア】「名刺を1枚挟んで・・・」中野友加里が語るスケート靴での苦戦とこだわりとは
フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんがフィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。
4日に配信された動画では、競技に欠かせない「スケート靴」について、相性の重要性、構造や特徴、さらには自身の現役時代のこだわりなど、実際に中野さんが使用していた靴を用いながら解説。
さらには実際に靴を着用し、足首の重要性を交えながら、羽生結弦選手や宇野昌磨選手が得意とする「あの技」についても解説した。
とにかく軽量化が進んでいる
「ちょっと汚くてすみません」と、2009年〜2010年の現役最後の年に履いていたというスケート靴を披露した中野さん。練習を積み重ねた努力の跡が、しっかりと靴に現われていた。
そんな自身のスケート靴を用いて、まずはスケート靴の重さや構造について紹介した。
「この靴の部分は、皮で出来ていて、自分の足型を入れて作ってもらいます。そして、靴底は木で出来ていて、ネジで靴とエッジを繋げます。
そして重さですが、結構重くて、両足で3kgあるんです。それに加えて、氷のしぶき等で、どんどん水を下から吸い込んでいくんですよね。靴が水を吸うと重くなって、中にも染みてきたりします。」
と、自身の現役時代の靴について解説した中野さん。
しかし、現在のスケート靴は、以前よりも進化したものになっているという。
「現在のスケート靴は軽いものになっていて、2kg切るものまで出てきています。
私の時代の靴は3kgなので1kgの差は凄く大きいと思います。
靴の部分が、私の時代は皮だったんですが、現在はグラスファイバーというガラス繊維になったらしく、以前よりも軽い素材になったので靴の部分が軽量化されています。
そして靴底の木の部分が、樹脂でプラスチックの素材になっていて、中が空洞化されているものもあります。
さらに、エッジと靴を取り付ける部分がジュラルミンといった非常に軽いもので出来ていますし、エッジ部分は鉄やステンレス、最近ではカーボンやチタンといったように、色々なメーカーが改良を重ねて、とにかく軽量化が進んでいます。
先日無良崇人さんと滑る機会があったんですが、『こんな重い靴で滑ってるの?』ってびっくりされました。」