フィギュアスケートの滑走順、各順番について中野友加里が解説!「個人的に好きなのは・・・」
上手く切り替えが出来ないと、デメリットが出てくるかも・・・
一般的に、6人ひとグループに分けられ、そのグループごとで滑走順抽選が行われるフィギュアスケート。中野さんによると、そのグループ内の1から6番ではかなりその差が出てくるという。
グループ内トップバッターで滑る1番滑走について中野さんは、
「私個人的な見解に置き換えてお話しますと、フリーの場合はまず6分間練習があります。1番滑走ですと、練習終了後すぐに名前がコールされて演技が始まってしまいます。なので、6分間練習をフルで力を使い切らず、その後4分滑り切る体力を残しておかなければいけない。通常ですと、6分間ある練習を5分くらいで切り上げて最後の1分は息を整えて、メンタルやこれから滑る演技に対しての体調を整えなければ良いパフォーマンスは発揮できないのかなと思います。そう考えると、1番滑走は疲労度があるのと練習時間が短くなりますが、一方で体が1番温まった状態で演技ができるので、私は良かったかなと思います。」
と、良し悪しそれぞれを解説。自身も現役時代、1番滑走の経験があるというが、中野さんは当時をこう振り返る。
「私が最後引退となった全日本選手権も1番滑走でした。体が温まった状態で本番に臨むことができましたが、直前の6分間練習で上手く調子が整わず、あまりにもできなかったので、先生に4分半くらいで練習を切り上げさせられました。『まずは落ち着きなさい。焦ってもしょうがないから、とにかく呼吸を整えるだけで良いから』と言われましたね。直前に練習ができなかった不安ばっかりで、そのまま1番滑走にいってしまったので、上手く切り替えが出来ないと、デメリットが出てくるかもしれない順番かなと経験上思いました。」
一方、中野さんにとって、1番しっくりくるのが2番滑走だったという。
「6分間練習が終わって、1人目が滑っている間に呼吸を整える時間があるのに加えてスケート靴も脱がずに演技に入れる。私は個人的に2番滑走が1番好きだったなと思います。」
そして、続く3番滑走が凄く難しいと話す中野さん。その理由をこのように語る。
「1人あたりの演技時間が4分で、コールされる時間や点数を発表される時間を含めると。5~6分あります。その時間が3番滑走の場合2人分前にあるわけなので、靴を脱ぐか脱がないか凄く迷いました。あまり靴をずっと履いていると、足が冷えてしまったり膝が硬くなってしまい、上手く演技が出来ないこともあります。そういった部分では凄く難しい滑走順だったのかなと思います。」
この他動画では、後半の滑走順の良し悪しについて、さらには抽選時の番号不足や抽選に参加出来なかった場合についてなど、視聴者の疑問について中野さんが自身の経験を踏まえて解説している。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。