原巨人「5月クライシス」は現実となるのか ささやかれる「2つの誤算」とは

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 一方でポスト坂本に関しては今春のキャンプから掲げてきたチームの課題でもある。チームの精神的支柱ともいわれる坂本不在が深刻な影響を及ぼしているが、こんな指摘もある。

 「昨年も坂本が途中交代したとたん、守備の乱れが出て、大きく崩れたゲームがあった。原監督も常々言っているように、レギュラーで使う条件としては、打撃で多少目をつぶっても安定した守備力を求める。その点で絶対的存在の坂本がいない今は若手にとってはレギュラー奪取の絶好のチャンスとなるが、今回も力を発揮できていない。チームとしても、底上げができていないといわざるをえない」(球界関係者)

 昨年9月5日に甲子園で行われた阪神戦。巨人は6ー0と大量リードした後に坂本を途中交代させたが、その後、代わった選手が次々とエラー、6点差を追いつかれ、ドローとする苦い思い出がある。

 今回の敗戦も改めて坂本の存在感の大きさを示すことになったが、不動のキャプテンも今季で34歳シーズンを迎える。今後もコンディション面を含め、同様な事態が増えていくことも予想されるとあって、改めてポスト坂本育成は急務となりそうだ。

 一方、投手陣においては若手登用が目立つシーズンだけに、この事態は想定内ともいえる。ただ、誤算は「本来は昨シーズン、ローテーションを守った高橋などにこのピンチの穴を埋めてほしいところでしょうが、今ひとつピリッとしない。エースの菅野も抹消となったことで一気に台所事情が苦しくなっている」(同)

 昨年チームトップの11勝をあげた高橋は1日の阪神戦で今季初先発。5回まで阪神打線に得点を許さなかったが、6回に糸原に適時打を許すなど、6回途中2失点で2敗目を喫している。ほかにも先発としてキャリアを持っている山口などがこのピンチの穴を埋める存在として注目を集めそうだ。

 また、ここにきて救援陣が打ち込まれているのも気になるサイン。「こういう時こそ起死回生のヒーローが出てこないと」とは原監督の言葉。チームを勢いづけるニューヒーローが現れることを期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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