原巨人「5月クライシス」は現実となるのか ささやかれる「2つの誤算」とは
4月は順調に勝ち星を積み重ねてきた巨人が5月に入り、一転して苦境に陥っている。
3日の広島戦(マツダ)は3―12の大敗。先発したドラ3の赤星が4回途中までを投げ12失点とKO。守備の乱れも重なり4連敗となった。この敗戦で4位の中日までわずか2・5ゲーム差(3日現在)の混セを演出。4月は両リーグ最速の20勝に到達するなど順調だったチームに何が起きているのか。
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先発の赤星はテンポ良く投げることが持ち味だが、その「ストライク」を取りにきた球を広島打線に狙い撃ちされた。一死二塁から西川の遊ゴロを広岡がファンブルするなど、守備の乱れも重なり、2回までに9失点。大味のゲームとなった。
試合後、原監督は赤星に関して「まだまだスタートしたばかり。温かい目で見守りながら、厳しく育てるということでしょうかね」とコメント。再調整を兼ねて登録抹消が決まった。
一方で守備の面では、キャプテン・坂本不在がもろに響いた形となった。6年ぶりの4失策。右膝内側側副じん帯損傷で抹消中の坂本に代わって遊撃ポジションに入った広岡が初回にファンブル、4回途中から遊撃守備に就いた増田大も適時失策と傷を広げた。
この惨状には原監督も「1イニング4アウト(を取らなければいけない)というのは投手はつらい」と苦言。元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチも「そういうことをしていたらチャンスが少なくなる。危機感を持ってやらないと」とミスが出たナインに強く奮起を促した。