巨人、屈辱の阪神戦3連敗 球団レジェンドOBからも「力の差」を指摘されたチームの「次の目標」とは
阪神に屈辱のスイープを食らった原監督、次なる一手は…(C)Getty Images
巨人は10日の阪神戦(東京ドーム)に2-5と敗れ、悪夢の3連敗。首位阪神とは11ゲーム差をつけられ、目指すV争いはいよいよ厳しさを増してきた。
連敗ストッパーの役目を託された戸郷翔征も阪神の勢いに飲み込まれた。
【動画】10日の試合、8回に坂本のソロで1点差まで詰め寄った場面
あせりがミスを招いた。1-0で迎えた7回。戸郷は先頭のシェルドン・ノイジーに二塁打を許すと代走、島田海吏を二塁に置いた状態で打席には梅野隆太郎。梅野の高いバウンドを処理した戸郷は三塁へ投げるも、ボールがややそれ、オールセーフに。野選でピンチを拡大させてしまう。
さらに直後、木浪聖也の打席で一塁にけん制、この場面で一塁手、中田翔が反応できずボールが転々と転がる間に三塁から島田の生還を許す(記録は中田の失策)。連係がうまく取れず、ミスの連鎖で同点に追いつかれると、直後に近本光司に痛恨の勝ち越し2ランを許した。
少しずつ崩れた歯車、前回149球の熱投でチームに勝利をもたらしたエースも7回途中3失点で降板となった。
打線も踏ん張れなかった。相手右腕、才木浩人の直球を軸に力で押す投球に7回までわずか1得点、8回に坂本勇人の13号ソロで押し戻すも反撃はそこまで。カード前まで8ゲーム差で追う首位阪神との差は、同一カード3連敗と屈辱の結果に終わり、11ゲーム差まで広がった。
この巨人の戦いぶりには球団OBからも厳しい指摘の声が飛んでいる。
現役時代に巨人のエースとして活躍、引退後は監督も務めた堀内恒夫さんは10日、自身のブログを更新。延長戦の末に敗れ、致命的なミスも出た巨人の9日の阪神戦(東京ドーム)について、「力の差がはっきり出た」とつづった。