阿部巨人 キャプテン制廃止の意義 浮上する「メリット、デメリット」とは
一方で、チームがいざ不振に陥ったときの対処法も注目となる。長いシーズンでは必ず勝ち星を重ねられない時期も出てくる。そういった苦しいときに一言で雰囲気を変えたり、チームを鼓舞する言動が主将には期待されているとあって、主将不在の中で空中分解となるのは避けたいところ。
ただ、幸いチームにはここまで主将経験を持つベテランの坂本なども在籍するとあって、苦しいときには背中を押す役割も託されそうだ。
プラスアルファの材料としては、重責から解き放たれた主砲、岡本の来季パフォーマンスも注目となる。今季は143試合全てに4番として出場、打率.280、リーグ2位の27本塁打、83打点と先頭に立ってチームをけん引。4季ぶりのリーグ優勝に導いた。
元から責任感の強さで知られる強打者が、「4番」の使命だけに専念することでどんなハイパフォーマンスにつながるのか、この意味では期待が高まる。
来季はリーグ優勝を果たした巨人に向けて、他球団も警戒感を強めてくるのは間違いない。主将制廃止に伴い、チームにどんな地殻変動が起きるのか。今後も注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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