今季初先発マスクとなった岸田への期待も…巨人を悩ます「第2の捕手探し」
今季から捕手のエースナンバー「27」を背負った岸田(C)CoCoKARAnext
巨人は9日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に1-5と敗れ、連勝は2でストップ。ベテラン左腕・和田毅の力投に封じられた。
巨人先発は22歳左腕の横川凱、年の差、20歳の左腕対決が注目を集めた試合ともなったが、巨人打線は初回の好機を生かせなかったのが響いた。1番・坂本勇人、2番・梶谷隆幸の連打で無死一、二塁の形を作り、秋広優人の打席を迎えた。ここでベンチはバントを指示。しかし秋広は2球続けて失敗、その後ヒッティングに切り替えるも投ゴロによる併殺打と痛恨の結果に終わった。
和田の立ち上がりを攻め込む絶好機だったが、チャンスを生かせず。逆に2回はたった4球で三者凡退に抑えられてしまう。3点を追う4回には主砲・岡本和真がホームランキング独走の14号ソロを放つも得点はこの1点のみと空砲に終わった。
一方、この試合の裏テーマとして、ひそかに注目を集めたのは今季初先発マスクとなった岸田行倫にもあった。主戦捕手の大城卓三の休養日となった試合で攻守にわたって存在感を示せるかがチェックされていた。
しかし結果として、先発の横川は5回途中4安打3失点4四球で4敗目。7回から登板した高梨雄平は近藤健介に7号ソロを献上、8回から登板した田中千晴も1失点とピリッとしない内容に終わった。
首脳陣が「打てる捕手」を求める中で打撃も注目されたが、この日は三振、遊直、三振と3打数ノーヒット。相手捕手の甲斐拓也が2回に横川から先制3ランを放ち、正に扇の要としてしっかり役割を果たしたこともあり、好対照にも映る内容となってしまった。