【巨人】なぜ阿部監督は大城を外しているのか 巨人OBが考察「みんなが育っていく」”三方よし”の背景とは

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 3捕手併用となっているチーム事情について球界内からも考察の声が上がっている。昨年は1軍打撃チーフコーチを務め、捕手出身の大久保博元氏は19日までに自身のYouTubeチャンネルに「大城捕手がスタメン落ちしてる理由を解説します」と題した動画を更新。自身の見解を語った。

 まず3捕手のそれぞれの特徴については、最近存在感を示している小林に関しては「すごく練習する」とした上で、昨年ベンチを温めることが多かったが、先発マスクをかぶっている捕手のリード、また相手球団の捕手のリードに関しても熱心に研究する姿勢を示していたという。

 さらに岸田に関しては「インコースを怖がらずに攻める」としてパ・リーグに多いタイプの捕手だとした。

 その上で小林に関しては「偏らないリード」が特徴とも指摘。事前のスコアラーからの指示、また投手の状態を見極めて自身の〝感性〟が生きているリードだとした。

 一方の大城は真面目な性格もあり、事前のスコアラーからのデータに沿ったリードが多いとした。

 また大久保氏が感じた今回の起用の意図としては「チームとしてやっているのは大城をもっと大きく育てる」ことを目的としているとした。昨年も先発マスクを最も多くかぶり、16本塁打をマークするなど「打てる捕手」としても知られる大城の成長を願ってこその起用だとした。

 一方、3捕手の併用ということに関しても「捕手は1つのポジションしかない 1人決められちゃうとやる気がなくなる」とモチベーションに関わるとして、3捕手個々の持ち味を生かすためにも「阿部監督の色を出すという意味では非常にいい色を出している」と捕手出身監督ならではの配慮が光るとした。

 球界でも珍しい3捕手の起用ということになると相手球団にとってもやっかいになると指摘。「相手のバッターたちもあれだけ上手に捕手を(併用で)使われてしまうと、(コーチ陣も)指示を出しにくくなる」と、狙いが絞りにくくなるというメリットも生じるとした。

 「大城も含めて全員の捕手にチャンスを与えて、みんなが育っていく、やる気になる」と"三方よし"の起用になるとした大久保氏。

 懸案だったチーム防御率も12球団1と結果を残している。4季ぶりのV奪回を目指して、阿部監督がどのようにタクトをふるっていくのか。今後も注目を集めそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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