原巨人 独走モードか 「新黄金時代」を支える「3人のコーチ」とは
若い力が躍動している。28日のDeNA戦(横浜)に先発した巨人・山崎伊織投手(23)は6回3安打無失点と好投。自身3度目の先発で待望のプロ初勝利をモノにした。チームはこれで両リーグ一番乗りの20勝到達。今季チームでプロ初勝利をマークした投手は早くも6人目と「新黄金時代」到来を予感させるスタートダッシュに成功した。
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山崎伊はスライダー、シュートなど多彩な変化球を低めに集め、強力DeNA打線を手玉に取る。6回まで散発3安打、ピンチもありながら、6回二死三塁で回ってきた第3打席では自ら適時打を放つなど、攻守にわたっての奮闘で勝利をたぐり寄せた。トミー・ジョン手術なども経て、苦難の末にたどりついたお立ち台では「すごく嬉しいです」と言葉を噛み締めた。
新星ラッシュにも間に合った。チームでは開幕からここまで5人の投手がプロ初勝利をマーク。ルーキー守護神の大勢、ドラ3の赤星、プロ2年目の平内、同じく2年目の戸田、3年目の堀田ときら星のごとく、次から次へと新勢力が台頭している。
さらにこの日のゲームでは主砲・岡本和が3戦連続となる9号2ランを放った。本塁打、打点(24打点)ともリーグトップを独走、投打ががっちりかみ合ったチームは29試合を経過し、両リーグ最速の20勝に到達。2位の広島にも3・5ゲーム差をつけ、4月とはいえ早くも独走モードが漂い始めた。
そして、好調なチームを支えるコーチの存在にも注目が高まっている。
「まずは若手投手陣が順調に力を伸ばしているのは桑田投手チーフコーチの存在が大きいと見られています。ルーキー守護神の大勢を最初は3連投させないなど、手術明けの堀田、山崎伊のコンディション管理にも非常に細かく目を配っているのが印象的です」(放送関係者)
昨年、投手王国再建を託され、原政権下入りした桑田投手コーチは今季からチーフに昇格。登板後の投手には必ず寄り添い、会話を交わすのもおなじみの光景となっている。次期監督候補の一角にも名前をあげられるなど、日に日に存在感が高まっている。