「故障者と疲労が…」原巨人7月の苦戦が球界OBから予想される理由とは
5月に痛めた右足の状態が心配されている中田(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は7月5日の中日戦(バンテリンドーム)に延長12回の末に7-6と競り勝った。
初回、無死満塁の好機、侍ジャパン対決となった高橋宏斗のスプリットを主砲・岡本和真が左翼席に運びグランドスラムをマーク。巨人4番が初回に満塁弾を放つのは92年の原辰徳以来、球団史上2人目の大きな仕事を果たすと、延長12回にはベテラン梶谷隆幸が祖父江大輔から決勝の2点適時打を放ち、試合を決着させた。梶谷はこの日が通算1000試合出場と節目の試合であり、自身の活躍で花を添えた。
【動画】これぞ4番!5日の中日戦初回に岡本和が、高橋宏から先制の19号満塁弾を放った場面
直近では4日の試合前まで6試合連続で2得点以下と貧打がクローズアップされていたが、中日との2連戦では初戦に5点、2戦目も7点と少しずつ明るい兆しが見えてきた。今後夏場を迎え、一層し烈さを増すペナント争いで巨人はどんな戦いを見せるのか。球界内からも様々な考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は5日に更新した自身のユーチューブチャンネルで各球団の戦いぶりを振り返る「6月総評」という企画テーマの中で巨人についても触れている。
その中で高木氏は巨人の6月の戦いぶりについて「よく戦った、よく立て直した」と評価。野手では坂本勇人、丸佳浩、岡本和、大城卓三などがよく打ったとして、好循環でチームも浮上したとした。
ただ、6月後半にきて「故障者と疲労とかそういうものが出てきている」として、7月の戦いは困難を伴うと見ている。
リーグ戦再開初戦となった6月23日の広島戦に「1番・遊撃」で先発出場した坂本は走塁の際に右太もも裏を痛め、登録抹消となった。実際に交流戦でも多く1番打者を務め、攻撃の基軸となっていた坂本を欠いた後のチームは得点力不足に悩まされている。