阿部巨人のカギを握る「5番打者問題」 岡本和真の「次」を担う男は新助っ人のオドーアか、それとも
オドーアの獲得前には、意外な名前も出ていました。
万能型の打者として、日立製作所のドラフト3位ルーキー・佐々木俊輔外野手が「5番・中堅」として開幕スタメン候補に挙がっていたのです。
走攻守3拍子そろい、パンチ力も秘めていることからの大抜擢ですが、スポーツ紙のデスクはこれも阿部監督の現有戦力に対する「うかうかするな」というメッセージなのではと解説します。
「巨人のスカウト陣は佐々木選手に対して、DeNAのドラフト1位でアマ最強打者の呼び声高かった度会選手と遜色ない評価をしているとの情報も伝わってきます。しかし、いくら何でもルーキーが巨人のクリーンアップを務めることは実際問題、なかなか難しいでしょう。むしろ佐々木選手の名前を出すことで危機感を煽り、キャンプからオープン戦とハイレベルな競争が展開されることこそ、阿部監督の真意と見ますね」
現実的にはベテランの丸選手、期待値込みなら秋広選手もその候補になると、前述のデスクは語ります。
「丸選手は確かに昨季、打率.244、18本塁打、47打点と物足りない成績に終わったとはいえ、実績や経験値はズバ抜けています。開幕へとしっかり合わせ、外野の一角のレギュラーをつかむ可能性は高いでしょう。風景を変えるなら秋広選手。昨年は121試合に出場し、規定打席にはわずかに足りなかったものの、打率.273、10本塁打、41打点と東京ドームに新しい風を吹かせました。師匠格の中田選手が移籍し、今季は独り立ちが求められます。長打力だけでなく、対応力もある。腰を据えて、我慢して起用するのも一つの手でしょう」
いずれにせよ、強力な5番の存在こそ逆襲へのカギを握ります。
チャンスに強いクラッチヒッターとして打点を稼ぎまくる男は、いったい誰になるのか。
サバイバル戦から目が離せません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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