原巨人 浅野獲りで加速する「追いこまれる選手」とは
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プロ野球ドラフト会議が20日に都内のホテルで行われ、巨人はかねて公言していた高松商・浅野翔吾外野手(17)を阪神と競合の末、原辰徳監督(64)が当たりクジを引き当てた。
原監督のこれまでのドラフト抽選成績は1勝11敗。直前までクジを引くことを躊躇するなど、苦手意識は強かった。迎えた運命の日。スーツ、ネクタイ、靴まで新調。ドラフト会場に向かう際の道順もいつもとは違うルートにするなど、様々な「ゲン担ぎ」を行った上で、当たりクジを引き当てると、嬉しさのあまりガッツポーズを繰り返した。
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高校生のドラ1野手は岡本和以来、外野手では球団史上初となる。高校通算68発を誇り俊足、強肩と走攻守に優れた選手として知られる浅野に対して原監督は「期待をかけすぎるとね」と前置きしながら、「岡本、浅野というクリーンアップが打てるようになれば1番いい」とキッパリ。育成に慎重に取り組んでいく姿勢を示しながら、近い将来の和製クリーンアップ形成を夢見た。
一方、チームでは大型外野手の加入によってピンチを迎える選手もいる。
「高卒外野手を史上初めて獲ったということはそのポジションを埋める選手がいないということ。かぶる選手は来季、相当危機感を持たないといけないでしょう」(球界関係者)
今季外野手の布陣は中堅の丸を中心に、右翼、左翼はポランコ、ウォーカーが多く出場を果たした。守備に不安のある両助っ人に目をつぶって起用したのも裏を返せば、攻守に安定した力を発揮できる外野手がいなかったことになる。
残念な結果に終わったのはFA移籍2年目シーズンの梶谷もあたる。昨年も故障などで61試合の出場にとどまったが、巻返しを誓った今季は5月に左ひざの手術を行うなど、結局1試合も出場できないままに終了した。昨季終盤に椎間板ヘルニアの手術を行うなど、正に満身創痍の状態とあって、残り2年契約を残すも安定したパフォーマンスができるか、不安視されている。