原巨人の「火種」 大リストラ策敢行で選手に漂う「不信感」とは

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(C)Getty Images

 巨人は25日、山口俊投手(35)、八百板卓丸外野手(25)に来季の契約を結ばないことを通知した。

 山口は2016年オフにDeNAからFAで入団。19年には15勝4敗でリーグ優勝に貢献、最多勝と最高勝率など投手三冠に輝いた。同年オフには球団史上初となるポスティングシステムを利用し、ブルージェイズに移籍。メジャーでは結果を残せず、昨年6月に巨人に復帰を果たしたが、故障も重なり、今季は1軍では1試合のみの登板に終わっていた。

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 八百板は14年育成ドラフト1位で楽天入り。その後、支配下登録を勝ち取るも19年限りで戦力外通告を受け、同年オフに巨人と育成契約を結んだ。21年に支配下を勝ち取り、今季は39試合に出場し、打率・227に終わっていた。

 また、戸田懐生投手(22)にも自由契約を通知、戸田は育成選手として再契約する見込み。チームではすでに梶谷、中川、昨季のチーム最多勝左腕、高橋など主力選手を含む11選手にも自由契約を通告。今後は育成選手として再契約する見込みとなっている。

 戦力外や育成落ちを含め、今オフすでに計17人が支配下メンバーから姿を消したことになる。今後控えるFA補強に向けて、枠を空ける、疑似プロテクトの意味合いも含まれるが、近年まれに見る血の入れ替えが進んでいる。

 大リストラ策が断行される中で、「全権監督」といわれる原監督に向けられる目も厳しさを増している。

 「FAで獲得した井納は2年でわずか1勝、4年契約を結ぶ梶谷は2年目の今季はひざの故障もあり、1試合も出場できずに終わりました。FA選手の獲得においては、当然監督の意見もあおぐことになる。ここまでの不良債権を抱えたことの責任は誰が取るのか。選手を簡単に首切りや育成落ちの処置を取るフロントや、首脳陣へ選手の不信感が高まっているのは間違いない」(球界関係者)

 井納はFA移籍後2年でわずか1勝と結果に応えられず、戦力外通告を受けた。梶谷は即戦力として期待されたFA砲として入団しながら、まさかの育成落ちとなっている。 

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