巨人ベンチにささやかれる「すきま風」 最下位目前以上に深刻な「事態」とは
後半戦スタートとなった巨人は2日の阪神戦(東京ドーム)に3ー6と敗れた。新型コロナの集団感染もあり、13日ぶりの公式戦となったが、ベストメンバーがそろわない中、厳しい戦いを強いられている。
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見どころは4回のみだった。2点を追う4回は丸の適時打も飛び出し、なおも足をからめた攻撃で相手のミスを誘うと、一気に3ー2と逆転に成功。しかし反撃はそこまでだった。先発のメルセデスが6回に佐藤輝に適時打を浴び、同点に追いつかれると、9回に登板した桜井が失点するなどコロナ禍で層がうすくなっていたリリーフ陣が力尽きた。
チームに新型コロナ陽性者が多数発生したことで途中チーム活動の停止もあった。実戦感覚もとぼしく、ここまで多く試合に出場してきたウォーカー、中田らもスタメンから外れた。大幅な戦力ダウンを強いられる中での戦いに原監督は「ベストの選手たちでベストを尽くすということ」と、戦いの場にいられる選手たちが力を尽くすことを求めた。
一方で後半戦開幕を前に飛び込んできたのが、巨人OBの高橋尚成氏(47)がチームの臨時コーチを務めるというもの。シーズン中の就任は異例となるが、これは原監督からの依頼で実現したという。2日にオンラインで会見を行った高橋氏は「(指導は)短い期間だが、楽しく分かりやすくかみ砕きながら伝えたい」と意気込みを語った。
指導は2、3軍の投手を中心に8月下旬までの期間を予定しているというが、異例の人事に波紋も広がっている。まず一つは今回の人事がチーム内で事前に共有されていたのかという点。