巨人とソフトバンクの1対2トレードはどちらが”得”をしたのか 早々に動いた両軍のチーム事情を考える
打力に定評のあるウォーカーはDHとして力を発揮しそうだ(C)Getty Images
巨人のアダム・ウォーカー外野手とソフトバンクの高橋礼、泉圭輔投手の1対2のトレードが成立した。高橋は今シーズン5試合の登板に留まり防御率10.80と低迷したが、二軍では防御率1.24と無双。2019年に新人王を獲得した実績、さらには球界では希少なアンダースローという魅力的な投手である。
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泉も今シーズンは3試合に投げて防御率16.88と期待通りの結果を残せなかったが、2020年から3年間30試合に登板しており、中継ぎとしての実績は十分。リリーフ陣に課題を残す巨人としては、中継ぎ経験豊富な2人の加入は願ってもないことだろう。
ウォーカーは2022年に23本塁打、OPS.821をマーク。今シーズンは長野久義の復帰やブリンソンの加入によって出番は激減。57試合のみの出場だったが、打率.263と決してパフォーマンスが下がったわけではない。まだまだ主軸として戦える。
ウォーカーも実績がある選手とはいえ、高橋と泉の2人とのトレードとなると、ソフトバンクが多少”損”をしている印象もある。それでも、ソフトバンクとしては魅力的な2人の中継ぎ投手を放出してでも、ウォーカーを獲得したい得ない事情がある。
ソフトバンクは、ガルビス、アストゥディーヨ、デスパイネ、ホーキンスの外国人野手全員と契約を結ばなかった。外国人野手計4人の今シーズンの打撃成績は、128打数14安打の打率.109、1本塁打、5打点と散々な内容。