巨人に「背番号問題」再び!期待の星にかかる「あの不安点」とは
歴史の扉が開いた。大型野手として期待を集める巨人・秋広優人内野手(19)の背番号が、来季から「55」に変更されることが分かった。「55」といえばチームではかつて松井秀喜氏(現ヤンキースGM付特別アドバイザー)が背負い、代名詞ともなっている準永久欠番。今季3位に終わり、巻き返しを図るチームは身長200センチの超大型野手に未来を託す。
8年間の空白期間を経てついに伝説の番号が継承される。秋広の背番号は現在の「68」から新たに「55」と変更になる。来季がプロ2年目の選手に対し、この背番号を与えるのは異例のこと。それだけ原監督始め、周囲の期待の高さがうかがわれる。
秋広が注目を集めたのは何といっても身長200センチの長身。プロ野球で身長200センチは巨人の先輩で後にプロレスラーに転向した馬場正平投手(後のジャイアント馬場)以来とのことで「ジャイアント秋広」として入団時から脚光を浴びた。一方で高身長に関わらず柔らかな打撃が持ち味。ルーキーイヤーとなった今季の春季キャンプは二軍スタートながら、紅白戦などで打撃をアピール。オープン戦途中まで一軍に帯同し、開幕ベンチ入りも予想されたほど。レギュラーシーズンは9月29日の中日戦(バンテリンドーム)で代打で出場。プロ初打席は左飛に終わったが、スケールの大きな打撃は今後の成長を期待させた。
一方で「55」を背負うようになったことで球界内からは「大田のようにならなければいいが」と心配する声も上がっている。どういうことか。
秋広が着ける前に「55」の背番号を着けていたのは、2016年オフに日本ハムに移籍した大田泰示外野手だった。2008年にドラフト1位で巨人に入団。秋広と同じく強肩強打の大型野手としてチームを背負って立つ主砲へと成長することを期待され、「55」を託された。しかし、その後の大田は伸び悩んだ。結果的にプロ5年目のオフに球団から背番号変更を打診され、了承。「55」から「44」に変更になった経緯がある。