来年は名球会入りラッシュ 投手では5人が大台到達近し 一方、入会資格の見直し時期との声も
田中は日米通算200勝まで、あと「3」に迫っている(C)CoCoKARAnext
ロッテの益田直也投手が、複数年契約2年目を現状維持の推定2億円でサインした。6月16日のDeNA戦でプロ野球史上10人目の通算200セーブを達成。今季は58試合で36セーブを挙げ、通算218セーブとし、名球会入りの要件となる250セーブまで残り32とした。過去5年間で平均年間セーブ数は31・4。来季もクローザーとして通年で稼働すれば、2024年中に達成する可能性は十分だ。
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日本プロ野球(NPB)で250セーブ以上を挙げたのは3人。407セーブの岩瀬仁紀(中日)、286セーブの高津臣吾(ヤクルト)、252セーブの横浜(大洋)の佐々木主浩だ。これ以外に日米通算250セーブ(日本242、MLB8)のオリックス・平野佳寿が名球会入り。日米通算245セーブ(日本243、MLB2)の阪神・藤川球児が特例入会している。
名球会は1978年に創立されたが、当初は昭和生まれでNPBで通算2000安打以上か通算200勝以上が入会条件だった。その後、投手分業制が進んだことから2003年に通算250セーブ以上も要件に追加され、MLBの記録も加味されることに。それでも「250セーブ」をクリアしたのは平野を含めてわずか4人に過ぎない。
2000年以降で、打者は今年の中日・大島洋平を含めて33人が2000安打を達成しているが、投手は200勝以上が4人。250セーブが4人と打者と比較すると達成者は非常に少ないのが現状。だが、来季は名球会入りラッシュとなりそうだ。
先発投手では楽天の田中将大投手が日米197勝(日本119、MLB78)で大台まであと「3」。パドレスのダルビッシュ有が日米196勝(日本93、MLB103)でこちらもあと「4」。セーブについても楽天からMLB入りを目指す松井裕樹が236、DeNAの山崎康晃が227を挙げており、投手では田中将、ダルビッシュ、松井、山崎、益田と一気に5人が名球会入りを果たす可能性もある。