KBO最強守護神に立ちはだかる“冷酷な現実” 年俸3億円超えも、いまだMLB未登板で、母国でも辛辣意見「韓国に戻るかも」

春季キャンプでタオルを使ったシャドーピッチングで商売道具の指を骨折してしまったコ・ウソク。その立場は日々苦しいものになっている。(C)Getty Images
夢の舞台への道のりはとにかく険しい。昨シーズンに2023年オフにポスティングシステムを利用して2年450万ドル(約7億円)でパドレス入りして以来、いまだメジャーリーグのマウンドに立てずにいるコ・ウソクだ。
前評判は上々だった。現在26歳のコ・ウソクは2022年にKBOのLGで42セーブを挙げてタイトル獲得。韓国通算139セーブをマークし、同国球界では「最強守護神」と評された。
しかし、世界の強打者たちが集うメジャーリーグの壁は高い。1年目となった昨季は、地元・韓国での開幕戦直前にマイナーに降格。2Aで迎えた開幕後は10登板で、0勝(2敗)、防御率4.38と鳴かず飛ばず。春先となった5月に巧打者ルイス・アラエスとのトレードでマーリンズへの移籍を余儀なくされた。
ただ、新天地でもコ・ウソクは本領を発揮しきれない。2Aの18登板で防御率10.42、3Aも16試合で4.29と成績は改善されずに低空飛行に終始。迎えた今春は期待を込められてメジャーキャンプに招待をされるも、2月下旬にタオルを用いたシャドーピッチング中に右手人差し指を骨折。なんと1球も実戦で投げないうちにマイナーへの再降格が決まった。
1 2