「羽生スケートのルーツ」への想いとボロボロの足首

タグ: , 2018/11/30

「羽生スケートのルーツ」

 棄権も考えたが、あこがれのプルシェンコらを輩出した思い入れのある国で、痛み止めを飲んで出場。遠いロシアまで足を運んでくれた大勢のファンへの思いもあっただろう。感動的な優勝と引き替えに、松葉づえをついて歩く姿が痛々しかった。

 これまでも幾多の困難にぶつかってきた。

 11年の東日本大震災で被災し、練習拠点とする地元仙台のリンクが一時閉鎖。16年には左足甲付近の関節靱帯を痛めた。肉体面、精神面の苦しみ、スランプもあったが、そのたびに乗り越える姿はある意味、神懸かり的なものがあった。きっと羽生なら、またやってくれるはず。奇跡を何度も目にしてきたファンは、復活を信じて疑わない。

酷使してきた足首は…

 だが、関係者によると、酷使してきた足首は「ボロボロの状態」で、選手生命にも影響しかねないという。

 足首の靱帯周辺は完治が難しい箇所で「クセ」になってしまっている可能性が高い。4回転ジャンプが当たり前の時代になり、踏み切り、着氷時にかかる足首への負担増は言うまでもない。

 まだ23歳。今後の競技生活を見据えれば、世界選手権を見送り、思い切って今シーズン全休する選択肢があっても不思議ではない。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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