「面白い存在になる」まだまだ出てくる? 人材の宝庫といわれるソフトバンクで高木豊氏が注目する「育成左腕」とは

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 まず注目したのは、大阪桐蔭出身、23年ドラフト1位入団左腕の前田悠伍だ。昨夏の甲子園を沸かせ、U18日本代表メンバーとしてもチームを世界一に導く快投を見せるなど、世代ナンバーワン左腕ともいわれる。 
 
 その前田は6月6日の二軍・中日戦で本拠地初デビュー。6回を3安打無四球無失点と堂々たる投げっぷりを見せた。高橋周平を空振り三振に打ち取るなど、1軍クラスの選手に対しても通用する投球を見せたとあって、今後の成長曲線も注目されている。

 高木氏は前田悠の投球をテレビで視聴する機会があったとして「すごく一皮むけて、大人になった感じがする」と感想をのべた。投球の強みとしては「チェンジアップがすっとキレるんだよね」と話し、左投手で抜き球を使え、緩急を使えることで「紅白戦やったら、ソフトバンクの打線は苦労すると思うよ」と強力ホークス打線も攻略に苦労するのではないかという見方も示した。

 本人が球速アップを課題とする中、高木氏は「キレをつけていったほうが俺はいいと思う」とアドバイス。150キロ左腕も珍しくない球界でパンチ力のあるキレ味ある投球を求めた。

 前田悠はここまでファームで4試合に登板、防御率「0.57」と安定している。

 そしてもう一人、注目投手として名前を挙げたのが育成2年目左腕の前田純だった。沖縄・中部商業高校出身、日本文理大を経て、2022年に育成ドラフト10位入団。前田純に関して高木氏は「変化球がキレるな、変化球(の変化が)が大きいよ」とコメント。

 前田純は1メートル89センチの高身長から投げ下ろす140キロ台の直球、カーブ、スライダー、チェンジアップを制球良く投げ分けることが持ち味とされる。5月はファームの2試合に先発登板し、16イニングを投げ7奪三振、防御率「0.00」、6日のくふうハヤテ戦では初完封を達成した。

 高木氏は同投手の変化球の中でも「カーブとかフォークとか魅力的だよね」と話し、中でもカーブに関しては曲がり幅が大きいことで1軍舞台でも十分に通用するという見方を示した。前田純はここまでウエスタンリーグで9試合に登板、5勝1敗、防御率は「1.07」(14日現在)とウエスタンリーグトップとなる安定した成績を残している。

 前田純の課題に関しては直球の球威などがもう少し必要としながら、左腕の先輩としては同じソフトバンクの和田毅、ヤクルトの石川雅規などが緩急を使いながら、長く現役を続けているとあって、見本になるとも高木氏は話していた。2人の左腕に関して高木氏は「面白い存在になる」と、今後チームを支える人材として出てくるという見方を示した。

 ソフトバンクは現在パ・リーグ首位をキープ、2020年以来となるV奪回を目指している。注目左腕の2人がいつ1軍舞台で見られるのか、この点もファン注目のポイントとなりそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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