原巨人 首位DeNA喰いの裏 「定石」破り新機軸で光
いよいよ乗ってきた原監督(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は11日のDeNA戦(横浜スタジアム)に4-1と勝利。首位のDeNAに連勝で4位のヤクルトに0・5ゲーム差と迫るなど、勢いをつけてきた。
このカード初戦でバウアー攻略に成功した打線がこの日も躍動。元々巨人キラーでこの試合前まで3勝負けなし、防御率0・64と無双状態だった左腕・東克樹にどう対応するかが注目されていた。
【動画】11日のDeNA戦でこの日、2本目となる二塁打をマークした坂本、歴代6位の「423二塁打」をマークした場面
選んだカードは勢いを継続させることだった。1番・吉川尚輝、2番・丸佳浩、3番・坂本勇人、4番・岡本和真、5番の大城卓三までの並びはバウアー戦と一緒、8番だったルーキーの門脇誠を7番に上げ、8番にブリンソンを起用した。さらにこれまでは左投手には右打者を比較的多く起用してきたが、この日は左打者を4人並べ、これまでの「ルーティン」を解除した。調子のいい選手を先発させるという原則に立ち帰った起用となったが、これがはまった。
初回先頭の吉川、続く丸が連続安打で出塁するとこの回は得点できなかったが、2回二死二塁からブリンソンが適時打で先制、4回二死一、三塁から吉川にも適時打が生まれるなど、打線がつながり5回までに毎回得点と小刻みに点を奪った。
調子がいい東がストライクを取りにきた球を積極的に序盤から打ちにいく方針もチームとして徹底。結果として10安打4得点と見事、天敵攻略に成功したのだ。